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糖尿病と水虫【水虫で足を失う?下肢切断の2割は糖尿病患者】

糖尿病になったら、水虫には気を付ける必要があります。

「水虫が広がるの?」そうではありません。もっと深刻になるからです。

爪水虫

水虫で足を失う?


水虫は通常であれば、かゆくて困るけれどさほど危険な病気とは考えにくいものです。

糖尿病になると、血管障害になりやすくなります。

血管障害が出やすいのは、太い冠動脈と末端の毛細血管です。

その中でも一番障害が出やすいのが、心臓から一番遠いところにある足の先の毛細血管です。

くるぶしから下の部分はすべて血管障害が起こりやすい部分です。

高血糖は動脈硬化を起こします。

毛細血管で動脈硬化が起こると、栄養や酸素がその先に供給されなくなります。

免疫も低下しますので、水虫のもとになる白癬菌に感染しやすくなります。

白癬菌は足の指や爪の周り、足裏などに感染すると皮ふで増殖し、皮ふ内部へと菌糸を伸ばして浸食を始めます。

糖尿病で血管障害が起こっていると化膿に始まり、潰瘍が広がりやすく、水虫が悪化してしまいます。

悪化だけではありません。

足の末端部には神経障害も起こりやすくなっています。

痛みやかゆみを感じにくくなるのが神経障害です。

神経障害があると、水虫の自覚症状を感じにくくなります。

自覚症状が無く放置されてしまうと、糖尿病の場合は水虫に感染した部分が糖尿病性壊疽の引き金となってしまいます。

糖尿病性壊疽は、自覚症状もない場合があります。

ですが、その壊疽が広がってしまうと全身に有害物質が回ってしまうことになります。

これを防ぐには、壊疽の部分を切断せねばなりません。

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下肢切断の2割強は、糖尿病患者


糖尿病で治療を受けている患者さんの1.6%は、足壊疽の合併が認められています。

足壊疽の患者さんの中で下肢切断(足を切断すること)になる方は、毎年3,000人を下らないそうです。

そこまで水虫が壊疽の原因となってしまうのは、通常の水虫の症状に加え、糖尿病の患者さんがかかりやすい「爪水虫」という水虫があるからなのです。

爪水虫(爪白癬)は、日本人の約1200万人が罹患しているといわれます。

爪水虫になると、足の爪は白や褐色に濁ります。

透明感が無くなった爪は、肥厚して分厚くなります。

爪には神経はありませんので、爪水虫になっても痛みが出るようなことはありません。

爪が分厚くなるので、他の足指の横部分の皮膚に傷を作ってしまうことが増えます。

免疫が低下した糖尿病患者さんは、傷から細菌が入って化膿し、潰瘍へと悪化してしまうことが多いのです。

爪水虫には外用薬は一般的に効果があまりないとされています。

爪の奥まで届く薬はなかなかありません。

そのため、早期発見・早期治療が大切になってきます。

爪水虫は治療を始めてから早くて半年、長くて1年かかります。

毎日のフットケアで予防に努めましょう。

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水虫になってしまったら…


毎日のフットケアで、異常な皮の剥け方を発見したら、水虫の始まりかもしれません。

水虫かも…?と疑いを持ったらまず医師に報告しましょう。

市販薬で治そうとすることは最も危険です。

「水虫に完全に効く塗り薬を発見したらノーベル賞もの」と言われるように、水虫を完全に直してくれる塗り薬はありません。

塗り薬だけでは完治が見込めない水虫は、飲み薬も併用する必要があります。

飲み薬も、糖尿病の薬とは飲み合わせが問題となります。

糖尿病にはさまざまな合併症があるため、飲み合わせは医師の判断が必要となります。

飲み合わせを素人判断で行うことは大変危険です。

薬の副作用を促進してしまう可能性や、無効化してしまう可能性も捨てきれないので、必ず医師に相談しましょう。

水虫になると、医師の管理下で治療を行っても治癒までには長い期間が必要です。

水虫にならないためには日々の生活の中で予防に注意を向けることも大切になってきます。

水虫の予防のためにできること


水虫の予防をするには、「感染しにくい状態」をキープするのが一番です。

靴を通気性の良いものにし、履き続けない


仕事で一日中靴を履いていなければならない人は、靴を通気性の良いものに変える必要があります。

水虫は湿気と温度のあるところを好みます。

一日中履いている靴などは、まさに白癬菌の温床となりやすいのです。

毎日同じ靴を履かない、というのも有効な手段です。

靴は一日の終わりにはかなり湿気ています。

毎日靴を履き替えて、5足体制で回すのが理想です。

五本指靴下を履く


足の指の感覚が狭い人は、足の指と指の間に湿気がたまりやすく、空気に触れにくいので白癬菌が感染しやすい状態にあります。

いかに足の指の間に湿気を残さないかが重要なので、湿気を吸ってくれる五本指靴下は予防に有効です。

汗をかいたら履き替えるのはもちろんです。

同じ靴下を2日履くなどはもってのほか、すぐにやめてください。

銭湯やプールのあとは、良く洗浄する


銭湯やプールなどの集団利用する場所では感染もしやすい可能性が高くなります。

家に帰ったら足の指の間まで良く洗う習慣をつけましょう。

毎日のフットケアは必須です


お風呂上りや寝る前に、足に傷がないかどうか、爪に異変はないかどうか、くるぶしの下部分を中心によくチェックします。

傷などを発見した場合は、消毒したり乾燥させたりして毎日様子を見ましょう。

なかなか治らなければ、医師に薬を出してもらうのが一番良いです。

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