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低血糖の対処方法【なぜ起きるのか?危険な理由とは?】

低血糖は「危険」と言われます。でも、なぜ危険なのでしょう?

低血糖についてのさまざまな事象をまとめました。

低血糖の症状

低血糖が危険な理由


低血糖は次のような症状があります。

  • 70mg/dl以下…空腹感、あくびが頻発する、吐き気がする
  • 50mg/dl以下…気力がなくなる、だるい、計算が早くできなくなる
  • 40mg/dl以下…冷や汗、動悸、震え、顔面が蒼白になったり紅潮したりする
  • 30mg/dl以下…意識を失う、異常行動をとる
  • 20mg/dl以下…けいれん、昏睡

50mg/dl以下になると、中枢神経の働きが低下します。

体温調節等がうまくいかなくなったり、まっすぐ立てなくなったり歩けなくなったりということが起きます。

30mg/dl以下では意識レベルで低下を始めるため、異常行動を取ったり意識を失ったりします。

20mg/dl以下になると、昏睡状態から重大事故に巻き込まれることもあります。

歩いている時に昏睡が起きてしまえば、自動車事故に巻き込まれる可能性もありますし、歩道橋の階段を下りている時に昏睡に陥ることがあることもあります。

低血糖は、場所・時間を選びません。

そのため、低血糖が起こった状態によって重大事故になりうるのです。

また、昏睡から覚めないまま死亡に至ることもあります。

一般的に50㎎/dl以下の状態は危険な状態です。

このような状態にまずならないことが大切になってきます。

低血糖にはその時限りではない弊害がある


低血糖を起こすと、たいへん強い不安感に襲われます。

そのため、低血糖を防ぎたくてたくさん食べ物を食べる、薬物やインスリン注射を自己判断で中止してしまうなどの行動に出てしまうことがあります。

また、一度低血糖を起こすと血管と脳にダメージを与えることがあります。

神経に影響を与えるので、心筋梗塞を誘発したり脳の認知機能を低下させてしまうこともあります。

低血糖はなぜ起きるのか、原因を正しく理解してそうならないように注意することが大切になってきます。


低血糖はなぜ起きるのか


低血糖は、インスリンが過剰な状態になると低血糖になります。

糖尿病の治療薬やインスリン注射に伴って起きることが多く、糖尿病の治療を受けている人は必ずこの対処が必要になってきます。

糖尿病の薬物治療を行っている人が

  • 薬を2回分飲む(飲み忘れた人に多い)
  • インスリン注射の量を間違う
  • 食事を抜く
  • 激しい運動をする

のようなことをしたときに起きやすいといわれています。

大量のアルコールも低血糖の原因となります。

糖尿病の方は、アルコールの席で低血糖になることが多いのはあまり知られていません。

血糖降下剤は、アルコールで作用が増強されてしまうことがあります。

低血糖による中枢神経に影響が出ている様子はアルコールの軽い酩酊状態とよく似ています。

昏睡状態になったとしても「酔って寝ている」くらいにしかとられないため、飲み会の席は大変危険です。

インスリンや血糖降下剤の効きすぎが原因です。

一般の人でも、空腹状態が長く続いたり、朝食抜きで激しい運動をするなど血糖があまりに少なくなってしまうと起きることもあります。

ですが、一般の人はインスリンを調節する能力もありますので、手が震える、顔が青白くなる、寒さを訴えるなどで止まることが多いようです。

たとえ糖尿病の治療を行っていない人でも、このような症状が起きたらすぐに血糖値を上げる対策をすることが必須です。


低血糖にはどう対処すればいい?


糖分を摂る


意識があるときは、ブドウ糖15g~20gを摂取しましょう。

グルコバイやベイスン、セイブルなどの薬を飲んでいる時は、砂糖だと吸収が遅くなることがあります。

ブドウ糖がないときは、ブドウ糖を多く含む清涼飲料水を飲みましょう。

ファンタやHI-C、コカ・コーラなどが良いです。

意識がないときは周囲が対処する


意識がないときは、周りの人が対処しなくてはいけません。

ブドウ糖を歯茎と唇の間に擦りこみます。

このような状態は、救急車を呼んでもらえるよう、日ごろから周囲の人に頼んでおくことをおすすめします。

また、血糖値も落ち着いているので飲み会等に参加する、という方は周囲に自分が糖尿病の治療中で、低血糖になる可能性がある、ということを言っておきましょう。

万が一の時、救急隊員にそのことを伝えてもらうのと伝わらないのでは対処が変わってきます。

糖尿病手帳やIDカードを携帯しておくこともすすめられます。

グルカゴン注射をしてもらう


これも周囲の協力が必要なのですが、グルカゴンを溶解液で溶かしたものを筋肉注射してもらいます。

グルカゴンは肝臓に作用する薬なので、アルコール摂取で低血糖になっている時は効果がありません。


低血糖の予防方法


基本的な予防方法


  • 食事を抜かない(3食ちゃんと食べる)
  • 食事の前に激しい運動はしない
  • 運動をする前には必ず何か食べて置く
  • インスリン注射や血圧降下薬は1回分以上飲まない

特に、インスリン注射や血圧降下薬の2回分を一緒にすることは、かなりの高確率で低血糖を誘発するといわれています。

基本的に、飲み忘れたり打ち忘れたりすることが無いようにしましょう。

そして、忘れた時でも2回分を一気に飲んだり打ったりするということは避けましょう。


無自覚低血糖とは?その原因


無自覚低血糖とは、「血糖値が下がってきたのでは?」という自覚症状(震え、寒気、顔色が白くなるなど)がないまま、急速に意識障害に陥ってしまうことです。

  • 70mg/dl以下…自覚症状なし
  • 50mg/dl以下…自覚症状なし
  • 40mg/dl以下…自覚症状なし
  • 30mg/dl以下…意識を失う、異常行動をとる
  • 20mg/dl以下…けいれん、昏睡

本来なら自分で「低血糖かな?」と気が付く警告症状部分がすべて無自覚になるため、突然意識障害が起きます。

警告症状のときにブドウ糖を摂取するなどの対処ができないため、意識障害になった時にはもう手遅れで失神してしまうことが多い怖い症状です。

一度起きてしまうと防ぎようがないため、問題とされています。

強化インスリン療法の普及に伴い、増えてきた低血糖症状です。

糖尿病の神経障害が進んでしまうと、自律神経の働きが悪くなるために症状が起きにくくなることもあります。


無自覚低血糖への対処


無自覚低血糖は、低血糖を一度でも体験した人に多いようです。

一度低血糖になってしまうと、低血糖を感じる力が低下します。

これを「血糖の閾値が低下する」と言いますが、低血糖になった時の拮抗ホルモン(低血糖に反応しようとして様々な症状を起こすホルモン)の働きが低下してしまう状態です。

低血糖を体験しないようにしておくことが、一番の予防といわれるのはそのためです。

低血糖は初期症状で気が付いて対処してください。

自分の注意で対処できる症状ですので、「おかしい」「何だか妙にお腹が空く」という微細な変化に敏感になり、おかしいと思ったらブドウ糖を摂取できるよう、いつでも携帯しておきましょう。

また、一度低血糖を体験してしまった人は、自分の体が低血糖を認識しにくくなっているということをしっかりととらえ、血糖自己測定をきちんとすることです。

医師への相談も大切です。

無自覚低血糖を防止するには、インスリン注射の量を調節することも大切になってきますので、必ず医師の指示を守ってください。

無自覚低血糖は、周囲の人に自分の状況を伝える前に失神してしまうことも珍しくありません。

糖尿病手帳や糖尿病IDカードはいつも携帯しておきましょう。


低インスリンダイエットは安全なのか?


低インスリンダイエットとは、血糖値を急激に上げない食品を選ぶことによって肥満を防ぎ、痩せようというダイエット方法です。

血糖値を急激に上げない食材とは、「GI値の低い食材」です。

【完全版】GI値の低い食品一覧表、GI値の高い食品一覧表

甘いもの、糖質がたくさん含まれているものなどを食べることにより、血糖値は急激に上がります。

するとインスリンが過剰分泌してしまい、過剰分泌が原因となって高血圧や高脂血症、肥満などを助長してしまうのです。

低インスリンダイエットをすることにより、低血糖が起きるのではないかという懸念があるとも言われていますが、これは方法さえ間違わなければ大丈夫と言われています。

ですが、糖尿病によって投薬を受けていたり、インスリン注射を受けている方は逆効果になることもありますので必ず医師に相談してください。

健康な人が低血糖に陥るのは、血糖値が急激に高くなる状態が原因だといわれています。

甘いものなどを大量に食べることにより、健康な膵臓からはインスリンが大量に分泌されます。

このとき、インスリンが大量に出すぎてしまうことによってかえって低血糖になってしまうこともあります。

甘いもの、糖質の高いものなどを食べるときは低血糖になりやすいのです。

健康な人も十分注意しましょう。