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mec食(メック食)の効果と危険性【mec食をすると太る?】

糖尿病どころか、アトピーや美肌、ダイエット、インフルエンザの発症率を減らすだけにとどまらず、床ずれまで治る…そんな夢のような食事療法が「mec」です。

mec食(メック食)の効果や、やり方、注意点などをまとめました。

メック食の肉

mec食とはどのような食事?


mec食とは、主に食べなければいけない食品の頭文字を取って名付けられています。

  • m … meat(肉)
  • e … egg(卵)
  • c … cheese(チーズ)

その名の通り、肉と卵とチーズだけを食べていれば大丈夫、という食事療法です。

この食事療法を提唱したのは渡辺信幸医師です。

沖縄の離島に医師として赴任した数年間を通し、人が本当にしなければいけない食事はmecである、という発見をして提唱しました。

今までの健康になるための食事療法とは異なり、野菜は食べなくてもいい、糖質のもととなる炭水化物も食べなくてよい、魚も必要ない、肉と卵とチーズだけ食べていればよい、という食事療法です。

脂肪に摂りすぎはない、肉でもDHAやEPAが摂取できるなどなど、常識では考えられない食事療法です。

ですが、この食事療法が健康長寿に役立つとして驚くような効果が発表されています。

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mec食の効果


mec食をすると、次のような効果が得られたという発表があります。

インフルエンザの発症率が低くなる


渡辺信幸医師の講演会では「ゼロになる」と言われていました。

高齢者ばかりの施設で、1人当たり1日卵3個を食べる生活に切り替えたところ、その年のインフルエンザの発症率がゼロになったといいます。

高齢者にとってインフルエンザの発症は命取りになることも。

加齢によって衰えてくる免疫力を高めることができる効果が示唆されています。

アトピーが治る


小児でアトピーを発症している場合、mec食に切り替えたことによってきれいな肌を取り戻している例もあります。

肌は、血液の状態がわかる一番よい例です。

どろどろの血液だったら肌トラブルの絶えない肌になりますし、さらさらで栄養豊富な血液ならば細胞の隅々まで酸素と栄養が運ばれるので、肌トラブルとは無縁な肌になります。

アトピーは、2歳の子どもが3か月で肌がきれいになったという症例があります。

軟膏の代わりにラードを塗り、mec食に切り替えて3か月で美しくなったといいます。

アトピーは卵がアレルゲンの子も多いので、卵アレルギーのある子供は実施できません。

血液状態が改善するということで、肌や髪などが美しくなる期待も持てます。

私たちの細胞全てに栄養を運ぶのは血液なので、血液がきれいになることによって全身の栄養状態が良くなることが期待できるのです。

血糖値も改善


mec食に切り替えて、高齢者の血糖値が大幅に改善されたという例もあります。

糖質はカット、卵と肉とチーズだけで血糖値が改善され、通常に近い値にまで下がったという症例が報告されています。

こんなに効果のあるmec食はどのように実践するのでしょうか?


mec食のやり方


mec食は一日に食べる量が決まっていません。基本的には、

  • 肉 … 1日200g
  • 卵 … 1日最低3個
  • チーズ … 1日120g(6Pチーズ一箱)

これを、「一口30回」噛んで食べます。

噛むということが非常に大事であることは、mec食についても非常によく言われています。

1口当たり30回噛んで食べることで栄養の吸収もよくなり、満腹中枢も刺激できるので満腹感が出やすくなります。

上記のmecが基本の量で、後は好きなものを食べます。

ですが、一口30回はどの食材を食べても同じです。

よく噛まないでmec食を行うことは、胃腸に悪影響を及ぼしたり肥満の原因になることがあります。

よく噛まれていない食べ物を食べると、胃腸は「固形物が入ってきた」と判断して、大急ぎで消化しようとします。

その結果、胃腸の粘膜に炎症が起きやすくなります。

胃腸の粘膜に炎症が起きることを繰り返すと、脂肪細胞をため込みやすくなるようです。

お肌の手入れをしたい場合や、傷(床ずれなどの深い傷も含む)をした場合は、ラードを塗ります。

口から摂取する分にはラードやバターの脂が推奨されていて、摂取上限はありません。

これを続けるのがmec食です。

小麦粉で作られたパンや麺は、30回も噛むことができません。

それでも飲み込むのを我慢して噛み続けていることにより、「小麦粉はおいしくない」と体が拒否するようです。

そして、小麦粉は食べたくないという方向に嗜好が変わっていきます。

自然に糖質を減らせるようになるコツが、「一口30回」です。

食事の常識として、そんなにたくさん動物性たんぱく質を食べたらかえって胃腸に負担がかかるのではないか、という懸念があります。

しかしこれも、健康常識の間違いだと渡辺医師は言います。

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野菜よりも肉のほうが消化が簡単?


肉のほうが消化しやすい構造をしていると渡辺医師は言います。それは、細胞壁の存在です。

野菜には細胞壁があり、肉には細胞膜があります。

細胞壁は固くしまった素材でできているので、消化液が溶かすのに時間がかかります。

細胞膜のほうが消化は簡単なので、肉のほうが野菜よりも消化がしやすいというのはうなづける話です。

野菜を一番吸収しやすい形は、野菜ジュースだという説もあります。

ブレンダーにかけることによって細胞壁が破砕されるため、細胞の中にある栄養素が消化液に溶けだしやすくなるのだそうです。

野菜よりも肉のほうが消化が簡単だということは分かりました。消化不良の問題も、噛む回数を増やすことによって改善されます。

しかし、webでの口コミを調べてみると、「mec食をしたのに太った」「糖尿病改善に効果はなかった」という口コミがあります。

これらの口コミはなぜ出てくるのでしょうか?


mec食をすると太るのはなぜ?


mec食をして太るのには理由があります。

早食いである


mecの一番の肝は、「よく噛む」ということ。

よく噛まないままタンパク質を胃腸に送り込むと、粘膜が炎症を起こしやすくなります。

炎症を繰り返すと太りやすい体質になります。

よく噛まないと同じものを食べても血糖値が上がりやすくなるのは、ご飯とおかゆの関係を調べればわかります。

ご飯とおかゆは、食べているものは同じ「米」です。

しかし、ご飯のほうがおかゆよりも食後血糖値が上がります。

体に負担を掛けたくない療養期には、おかゆのほうが適しています。

それは、消化吸収もさることながら、膵臓を初めとする内臓にも負担をかけないということを昔の人は経験的に知っていたのだと思われます。

30回噛んでも太る人は、100回噛んでみてください。

噛む回数を増やせば増やすほど、痩せやすい体質になっていきます。

食べている量が多すぎる


タンパク質だけを食べても、体は糖を作り出します。これを「糖新生」と言います。

タンパク質を食べているのに、糖質を食べているのと同じになってしまうことが起こります。

これは、mecの分量が多すぎることが原因です。

目安の量まで減らすことによって改善される例がたくさんあるようです。

カゼイン過敏症の可能性も


カゼイン過敏症という症候群があります。乳製品を食べると太るタイプの人です。

グルテン過敏症という症状もあります。グルテン過敏症とカゼイン過敏症は同時に起きていることが多い症候群です。

グルテンとカゼインは分子構造が似ているため、一緒に起こりやすいのです。

このタイプの人は、mec食はできません。


糖尿病の人がmecを行うときの注意


糖尿病の人がmec食を行いたい場合は、まず医師の確認を取ってください。

糖尿病で治療が行われている人などは、必須です。

インスリン注射や血糖降下剤は、通常の食事をしたときの血糖値を下げる目的で処方されているからです。

炭水化物を一定量摂る前提で計算されているので、炭水化物を取らないmec食を行って療法も行った場合、低血糖に陥る可能性が高まります。

低血糖は一度なると癖になったり、無症状低血糖になったりしますので気を付けてください。

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