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仮面高血圧症の原因と症状【注意が必要な血圧!治療方法は?】

仮面高血圧症の人
高血圧はサイレントキラーと呼ばれており、痛みや症状がないため気づきにくい疾患です。

しかし、高血圧状態を放置することで、脳血管障害、心疾患、腎疾患に移行することが起こり得ると言われている怖い病気です。

血圧の値は、病院など医療機関で測定する際には収縮期血圧140mmHg / 拡張期血圧90mmHg以上、自宅で測定する際には収縮期血圧135mmHg/ 拡張期血圧85mmHg以上で高血圧と定められています。

血圧の診断には正常域血圧、持続性高血圧、仮面高血圧、白衣血圧の種類があり、今回はその中の一つの仮面高血圧症について紹介します。

仮面高血圧症とは?


診察室や検診時、医師や看護師の前で血圧を測定したときは値が正常だけれども、自宅などで血圧を測定すると血圧の値が高血圧状態である人のことを仮面高血圧症と呼びます。

これと逆の状態を、白衣高血圧症と呼びます。

まるで医師の前では正常の値の血圧の仮面をかぶっているというところから、仮面高血圧症という名前がつけられました。

この仮面高血圧症は臓器障害、心血管リスクが通常の高血圧症、白衣高血圧症と比べ、同程度かそれ以上に高いと言われ、注意が必要な血圧です。

仮面高血圧症の原因


仮面高血圧症は早朝高血圧、昼間高血圧、夜間高血圧の3つの分類に分けられており、それぞれ原因が異なっています。

早朝高血圧


夜間高血圧から移行するタイプと朝方に急激に血圧が上昇するタイプがあり、これらは、アルコールや起立性高血圧(座った状態から立ち上がる時に血圧が高くなる)、降圧薬の不十分な持続時間によりおこると言われています。

昼間高血圧


職場や家庭からの精神的ストレス、身体的ストレス、運動不足、喫煙などから生じる高血圧と言われています。

夜間高血圧


循環血圧液量の増加、起立性低血圧(座った状態から立ち上がる時に血圧が低くなる)や糖尿病といった自律神経障害、睡眠時無呼吸、抑うつ状態、認知機能低下、脳血管障害などの関連因子とされており、この夜間高血圧は夜間睡眠中の血圧を測定しなければならないため、発見することが難しいとされています。

仮面高血圧症の治療方法


仮面高血圧症と特定の疾患名がついていますが、治療は通常の高血圧症の方と同じように降圧薬が処方されます。

降圧薬にはCa(カルシウム)拮抗薬、ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)、ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)、利尿薬、β(ベータ)遮断薬、α(アルファ)遮断薬の6種類の分類があり、たくさんの薬が存在しています。

しかし、通常の高血圧症の方の処方は1日1回の服用が多いですが、仮面高血圧症の早朝高血圧に対しては、降圧効果を発揮する『長時間作用型の降圧薬』を夜間や早朝の血圧コントロールのために、朝晩1日2回の服用の処方に切り替えることもあります。

仮面高血圧症の血圧の正しい測定方法


仮面高血圧は自分での血圧測定が重要となります。

測定方法のポイントとして

  • 朝の場合は、起床後1時間以内。夜の場合は、就寝前に測定をしましょう。
  • 排尿はすませてから測定しましょう。
  • 座って1~2分安静にしてから測定しましょう。

リラックスする時間を設けることで、血圧の値が落ち着きます。

  • 食前、服薬前に測定しましょう。
  • 座って測定するようにしましょう。

これは心臓と同じ高さにするためです。

さらに、血圧計の選び方のポイントとして、指先につけるものや手首に巻くものではなく上腕で測定できるものを購入しましょう。

上腕式のタイプは他の2種類に比べ価格は高価ですが、精度が高いのでオススメです。

また、上腕に巻き付けるものよりも、ただ腕を入れて測定するだけの「アームイン式」が毎日の測定では簡単に測定でき便利です。

血圧計はさまざまなメーカーから発売されているので、購入や買い替えを考えている方は比較してみるといいですね。

血圧の上がりやすい条件


その日の食事内容


食塩の多いものは血圧を上昇させます。

また食べ過ぎも総合的に多量の食塩摂取に繋がるため、腹八分目にしましょう。

運動後


血管が収縮し血圧が上昇しやすくなります。

排尿・排便後


便をする時にいきむことで血管が収縮し血圧の上昇につながります。

喫煙後


タバコを吸うことで交感神経が興奮し、血圧が上昇につながります。

天候


特に冬は注意が必要です。

暖かい家から寒い外に出た際に、血管が収縮し血圧の上昇が見られます。

その時の気分


イライラしている時など、よく頭に血が上ると言いますよね。

その際は交感神経が優位なっており血管が収縮しています。

上記は血圧が上がる一部の例です。

最後に


血圧の中でも、仮面高血圧は毎日の「自己血圧測定の継続と記録」がとても重要です。

決まった時間に同じ状態、同じ方法で測定を行い、その値は血圧手帳などに記録し、それをかかりつけの医師に診せることで適切な処置を受けることが可能となっていきます。

また、適度な運動やバランスのとれた食事も大切です。

継続して続けることはとても大変なことですが、健康のために始めてみませんか。