アスパラガスが高血圧を下げる【アスパラガスのサプリメント】
アスパラガスは料理の脇役になることが多いですが、このアスパラガスが栄養豊富なのはご存知ですか。
その栄養成分の中には、血圧に効果がある成分もあるのです。
今回はそのアスパラガスと高血圧について紹介します。
血圧に関係するアスパラガスの栄養成分
アスパラプチン
近年、血圧の上昇に関与するACE(アンジオテンシン変換酵素)に阻害活性を示す含硫黄代謝物をアスパラガスから発見し、これにアスパラプチンと名付けました。
このACEは、血圧上昇メカニズムの一つであるレニン・アンジオテンシン系との関係を持っており、アンジオテンシンⅡという生理活性物質が受容体に結合することにより、血圧の上昇につながります。
血圧の上昇を抑制するためには、このアンジオテンシンⅡという物質が作られるのを阻害する必要があります。
ACEは、アンジオテンシンⅠからアンジオテンシンⅡへの変換する際に必要となる酵素のためこれを阻害することによって、血圧の上昇を抑制することができます。
これは、パープルアスパラガスよりもグリーンアスパラガスとホワイトアスパラガスで比較的多く含まれており、アスパラガスのところどころに硬い三角の部分のハカマという部分に多く含まれています。
ルチン
ルチンはポリフェノールの一種で、ビタミンPとも呼ばれており、水溶性のビタミン様物質です。
このルチンは強い抗酸化作用を持っていると言われているだけでなく、ビタミンCの補強作用・血管強化作用なども血圧に効果があると言われており、アスパラガスでは穂先に多く含まれています。
体内では活性酸素という物質が、細胞や血液を酸化させることにより血液がドロドロとなり、これが血圧上昇につながります。
抗酸化物質はこれらの活性酸素を分解する働きを持っているので、血圧上昇抑制の手助けをしてくれるのです。
アスパラギン酸
アミノ酸の一種で利尿作用があり、毛細血管を拡張して血圧を下げる働きをするアスパラギン酸が含まれており、アスパラガスの穂先に多く含まれています。
これらの効果を期待するには、1日約30本以上という量のアスパラガスを食べないといけないと言われています。
もちろん野菜であるアスパラガスからこれらの成分を摂取することが理想ですが、調理の方法や手間もですが、1日30本は金額的にも難しいですよね。
そこで、今回はこれらの成分が含まれている商品についても紹介します。
アスパラガスのサプリメント
アスパラルチン(レッドホース ウェルネス株式会社)
アスパラガスの食用部分が伸びた後、葉っぱのように茂った部分をアスパラガスの擬葉と言い、この部分を使用して作られたサプリメントです。
この部分にも先ほど紹介したルチン、サポニン、ミネラルが含まれており、そこに血圧上昇に抑制があると言われているγ‐アミノ酪酸のGABAが配合されています。
アスパラ擬葉青汁(株式会社 ジャパンフーズ)
ルチン、アスパラギン酸、総グルタチオン、イヌリン、食物繊維などの機能性成分を多く含んでいます。
微粉末になっているため喉ごしも良く、青汁独特の香りがなくて飲みやすいとの声もあります。
残念ながら、アスパラプチンは最近発見されたばかりの成分のため、商品としての流通はまだありませんが、これからアスパラガスが使用された血圧の商品がますます増えそうなので、楽しみですね。
最後に
血圧に効果があると言われている成分は、今回紹介したものだけではありません。
また、これらは薬とは違い即効性はないので、血圧の手助けをしてくれる食品として考えるようにしましょう。
高血圧の方に一番重要なことは、1汁3菜といったバランスのとれた食事と適度な運動です。
その日常に、今回紹介したアスパラガスを加えてみてはいかがでしょうか。
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